志村貴子 - 放浪息子
とうとう完結してしまった。
残念だなぁと思う。
「もっと続きを読みたかった」という意味でも、「この終わり方でいいのか」という意味でも。
とうとう完結してしまった。
残念だなぁと思う。
「もっと続きを読みたかった」という意味でも、「この終わり方でいいのか」という意味でも。
普段は天上界にいるブッタとイエスが、下界で羽を伸ばそうと、日本の立川で、安アパートを借りて住む。
しかし、バカンスを満喫しすぎてとんでもない非常識をやってしまったり、ついつい弾みで奇跡を起こしてしまったり…。
戦前の満州、ハルビンが舞台である。
当時は貧富の差が大きく、子供も働くのが当たり前。
中国娘のフイチンさんも働く少女だが、その持ち前の明るさで、皆の人気者だった。
かなり特殊な車の選び方がある。
ポンコツ寸前、もしくは既にポンコツの車を買い、あるいは拾い、修理しながら乗るのだ。
もちろん、ポンコツでも希少車だからこそである。
宇宙飛行士を目指す少年少女の物語。
少年少女たち個々の思いと宇宙への憧れを、とても細やかに描き出している。
この作品の特異な点は、ファンタジー要素を盛り込んだことだ。
私は大人になってからは、ほとんど釣りに行ったことがない。
釣りにはたいして興味がないのだ。
だから、今ひとつ、三平くんのはしゃぎっぷりは理解できない。
けれど不思議なことに、矢口氏の漫画は、どれも結構好きだ。
東京赤坂の、とあるデザイン事務所の日常をコミカルに描いた作品だが、何故か大阪弁の地の文が常に付く。
この解説(?)文が、かつての講談やラジオドラマのようで、実に味わい深い。
もしかしたら、この地の文こそが主人公ではないかと思えるほどなのである。
宇宙に家出!
なんと壮大な話だろう。
地球を飛び出し、知らない惑星を冒険し、ジャングルで恐竜に追い回され、超能力を持つ宇宙人に殺されかけ、小惑星帯を突っ切る危険なレースに出る。
ぼくら読者がワクワクハラハラしないわけがなかった。
「ウペペ…観念するんだなイエロー」
「ぐ…ぐぐ…」
「あ…ブラック助けてくれ!! ここだブラック」
このセリフがこんな展開につながるとは!
まぁ、オタクな漫画ではある。
けれど、この都市ヘブンの形、機動艇や飛行船、高架機関車のデザインは、物凄く凝っていて、面白い。
こうしたユニークなガジェットが満載されたSFファンタジーとして、この作品は十分に注目に値する。
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