David Bowie - Let's Dance
♪踊ろう、赤い靴を履いて、ブルースを踊ろう
♪踊ろう、ラジオから流れる歌に合わせ
♪揺れよう、色とりどりのライトが君の顔を照らす
♪揺れよう、人混みを抜け、誰もいない場所に向かって
ボウイは常に時代の最先端で注目されたミュージシャンであり俳優であった。
彼のマスクは多くの女性を魅了したし、彼の音楽は常に新しい時代に向いていた。
グラムロックの立役者でもあった彼だが、他のグラムロックが単にサイケデリックな演劇要素に傾倒していたのと対象的に、彼の音楽には常に哲学や美学が強く感じられた。
SF的な主題の中には、いつも心の深淵を覗こうとする深い考察力が感じられた。
映画『地球に落ちてきた男』や戯曲『エレファント・マン』では、他者から理解されないことの孤独と、理解しないことの残酷な暴力を、多くの人に伝えた。
彼は一時期、チベット仏教に強く傾倒していた。
過去の哲学や宗教の中から彼が感じ取ったものが、音に、ステージに、映像に、強く反映されていたのだ。
グラムロックからブルース・ロックに回帰し、そしてニューウェーブ、ポップロックに変遷しながらも、ファンクやインダストリアルやテクノの要素を吸収しながらも、彼のボーカル・スタイルは常にボウイそのものであり、彼独特の美しい孤独感に満ちた声は、多くの者の心臓を掴んで離さなかった。
彼は多くから支持され、同時に、多くから傷付けられ続けた。
傷付いた彼は何度か隠遁生活に入り、長い隠遁から目覚める度に、また大きな注目を集め続けた。
彼は「エスクァイア誌の選ぶ歴史上最も洗練された10人のミュージシャン」「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」「100人の偉大な英国人」等、多くのリストに選ばれている。
彼が偉大な才能であったことを否定できる人はどこにもいないだろう。
2016年1月10日、ボウイ死去。69歳。
また一つの時代が終わった気がする。

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コメント
Let's Dance (Official Video)
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Let's Dance (Live)
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テンポがかなり早くなっているのは、ステージ受けを狙ってかな?