Tronsmart Mega Bluetooth4.2 スピーカ 40W

3月 25 2018

音量が欲しい人、楽器用簡易アンプとして使いたい人にお勧め。

私はとても気に入ったが、若干癖があるので、万人向けではない。
しかしコンパクトで音量のあるスピーカーが欲しいなら、これはかなりお勧めできる。

先に「万人向けとは言えない」の理由を述べる。
小さな音の再生で、音量が極端に小さくなる現象が出る。
ある程度の音量であれば問題ないが、それでもフェイドアウトの際など、自然な減衰ではなくなる。

おそらく、ノイズゲートを組み込んだ設計になっているのだろう。
ノイズゲートは、通常のオーディオではあまり使わない技術だが、楽器ではよく使われる。
一定の音量以下になると音量を大きく絞り、ノイズを目立たせなくする技術である。
楽器用のエフェクター等では、この機能を組み込んだものが多い。

このノイスゲートのおかげで、クリーンなサウンドが保ちやすくなるのだが、静かな場所で、比較的小さな音で聞きたい時は、不自然な音量の揺れが出て、不快感につながってしまう。

だから、「大は小を兼ねる」という気持ちでこれを買うのは、お勧めできない。
小さな音量で楽しみたい時は、また他のスピーカーを使うべきである。

このスピーカーの最大のメリットは、40Wという大音量だ。
手軽に持ち運べ、軽く小さな筐体であるにもかかわらず、40Wというかなり大きな音量が出る。
しかも音質も自然であり、かなり良い。
重低音は流石に出るはずがないが、ドラムのキックの重さは十分感じ取れるし、シンバルも良く響く。
ピアノや人の声も充分艶がある。
こんな小さなボディで、よくこんな質感のある音量が出るものだ。

屋外で鳴らす場合、20Wでも音量不足を感じがちだろうが、40Wなら若干余裕がある。
十数人程度の円座なら、周囲が多少賑やかでも、十分聴こえるはずだ。

エレキギターやキーボードをつないで、楽器用小型アンプとして使うこともできる。
エレキギターをつなぐ場合は、マルチエフェクターを間にかませて、それらしい音を作ると良い。
実際にライン入力(AUX IN)でエレキギターやキーボードを鳴らしてみたが、音の遅延は感じられなかった。
エレキベースは流石に音質的にキツイが、室内での個人練習であれば、使えなくはないだろう。
ちなみに、ノイズゲートと思われる現象は、楽器用として使う分には、全く気にならない。
屋外で、アコースティックではない楽器を手軽に鳴らしたい人には、特にお勧めしておきたい。

なお、Amazonには「ライン入力では遅延が生じる」というレビューもあるようだが、これは何かの勘違いではないかと思う。
私は遅延は感じなかった。
また、「AUX(LINE IN)は要電源」といった内容のレビューも見かけられたが、これも勘違いだと思う。
内蔵バッテリーで普通に使える。

初めて使う時は、操作に若干戸惑うかもしれない。
入力(MODE)切り替えも音量調整もタッチ操作なので、慣れないとやや分かり辛い。
だが、これはすぐ慣れる。

なお、楽器用のアンプと、音楽再生用のアンプでは、通常、同じワット数でも、実際の音量は異なる。
音楽再生では歪は最大限排除すべきだが、楽器用は歪が生じても、それが味になればいい。
だから、楽器用アンプは、音楽再生用アンプよりも、同じワット数でも大きな音が出ることが多い。
このスピーカーは40Wだが、あくまでも音楽再生用であり、楽器用の40Wほどの音量は出ないので、そこは期待しすぎてはいけない。
しかし、手軽に持ち運べるバッテリー内蔵スピーカーとして考えるなら、このサイズで40Wは、非常に魅力だろう。

リリース: 
2017年
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