METAFIVE - Don't Move
久々に撃ち抜かれた感じだ。
撃ち抜かれたのが心臓なのか脳みそなのかは分からないが、このところ繰り返し聴いている。
サウンド的にはニューロマンティックス系ファンクと言っていい。
YMOやUltravoxをよりダンサブルにドライブさせ、現代的サウンドに昇華させている。
なにせメンバーがメンバーである。
YMO/THE BEATNIKSの高橋幸宏、フリッパーズ・ギター/コーネリアスの小山田圭吾、元電気グルーヴの砂原良徳、anonymassの権藤知彦、TEI TOWA、LEO今井。
LEO今井以外はテクノポップやYMOに浸りきったメンバーだから、YMOがサウンドにおける共通言語になっていることは間違いない。
けれど、決してYMOの後継サウンドでもないのだ。
なんというか、テクノ系ではありながらも、計算よりも、身体のノリを優先して作ったような印象がある。
YMOがテクノ系フュージョンであるとしたら、METAFIVEはテクノ系ファンク。
凄く肉感的なのだ。
そして、この中の誰がリーダーでもなく、誰もがバンドのためのメンバーとして、音に徹して、音に拘って、サウンドを作り上げたように思える。
これだけ強い個性のメンバーが集まっているのに、それがしっかり溶け込み融合していることが、実に気持ちいい。
公式サイトのインタビューで、幸宏氏は「曲をみんなで回しながらつくるなかで、化学反応がどんどん起きていった」と言っているが、その化学反応は、メンバーにも予想以上だったのだろう。
一般ウケする曲かと言えば、決してそうではない。
けれど、この曲は確実に傑作である。
平均年齢47歳(長老は幸宏で63歳、最若はLEO今井で34歳)のバンドでこんな凄い音が出てくるのだから、これはもう、呆れてしまうしかないよなぁ。

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METAFIVE - Don’t Move -Studio
METAFIVE - Don’t Move -Studio Live Version-
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