高中正義 - MAMBO NO.5
高中のシングル2枚目。
キューバのマンボ王、Perez Pradoの代表曲インストゥルメンタルを、Chris Mosdellの作詞でカバーした。
底抜けに明るいギターサウンドが新鮮だった。
原曲は1949年の曲だが、日本の教科書にも掲載されている名曲。
1999年にもドイツ人歌手ルー・ベガのバージョンがヒットしているから、全く聴いたことも無い人は少ないと思う。
高中がこのシングルを出したのは1977年。
(この曲が収録されているアルバム「TAKANAKA」の発売も1977年。)
サディスティック・ミカ・バンドの解散が1975年で、サディスティックスでの活動が1976年から1978年だから、サディスティックスと平行してのソロ活動だった。
サディスティックスのメンバーは、それぞれソロや別プロジェクトでの活動が増えており、サディスティックスは1978年に自然消滅している。
そして高中は、当時日本ではかなり珍しい、インストゥルメンタルのミュージシャンとして、広く認知されるようになる。
高中のサウンドは、夏の海岸が似合う。
常夏の海岸、潮の香り、青く広い空と白い雲、亜熱帯植物。
こういうカラッとした明るいサウンドが、彼のギターの特徴だ。
ブルーノートの暗さと、ほぼ無縁なのである。
当時のROCKミュージシャン、特にギタリストは、ブルーノートから離れられなかった。
当時細野は熱帯のサウンドを模索していたが、こういう賑やかな方向性ではなかった。
だから、こういうギタリストは大変珍しい。
そしてその明るいサウンドで、彼は世界のTAKANAKAブランドを作り上げる。
コメント
(件名なし)
40周年記念ライブで
40周年記念ライブで
Perez Pradoのオリジナル
Perez Pradoのオリジナル
ルー・ベガ版
ルー・ベガ版