Earth,Wind & Fire - Fantasy
日本で大ヒットしたファンク・バンドとして、彼らは最もメジャーな存在だろう。
邦題「宇宙のファンタジー」と題されたこの曲やセプテンバー等は、日本人にも広く愛され、ドラマ挿入歌やCM曲としても何度も使われている。
当時は「聴けば元気になれる曲」の代表だったような印象がある。
人数の多い大所帯バンドで、ライブはいつもイルミネーションも豪華で、常にまばゆい存在だった。
長岡秀星のイラストによるレコードジャケットも印象的だった。
だが、彼らも案外苦労してきたバンドだ。
彼らがモーリス・ホワイトのボーカルでEarth,Wind & Fireとしてデビューしたのは1970年。
最初から10人という大所帯だった。
レコードを2枚出したが、売れず、一旦解散に追い込まれる。
1972年、2ndボーカルのフィリップ・ベイリーが参加し、翌年出したアルバムが当たり、彼らは一気にゴールド・ディスクを獲得。
しばらく順調にヒットを飛ばし、ベスト盤も大いに売れる。
彼らのヒット曲の大半はこの時期のものだ。
だが80年代に入り、次第に飽きられ始める。
一度人気に陰りが出始めると、大所帯バンドは辛い。
思い切って、それまで売りだったホーンセクションを捨て、シンセサイザーや電子パーカッションの扱いを大きくしてみるが、結局活動停止となる。
78年発売のベスト盤が、全米チャート6位、R&B部門で3位。
対して88年発売のベスト盤2が全米チャート190位、R&B部門で74位だから、全く売れなくなったわけではないものの、人気の凋落は大きい。
ベスト盤2の前年、87年に活動を再度再開。
しかし、モーリス・ホワイトの体調が悪化し、彼はステージに参加しなくなり、ベイリーのボーカルに引き継がれる。
以降、たまにライブをやりつつも、新作のリリースは無くなる。
ベイリーのファルセットは十分凄かったが、結局ホワイトのボーカルの穴は埋められなかったということだろう。
だが、2013年9月(つい先日だ)、22年ぶりのアルバムが出た。
メインキーボードだったラリー・ダンも復帰したという。
私は未だ怖くて聴いてないのだけど、これは近いうち、聴かねばなるまい。。。
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