太田蛍一 - 西安の子供市場
Submitted by ちゅん
7月
23
2013
♪僕達とってもうれしくて
♪ころころころとでんぐりがえる
耳に付いたら離れない曲というものがある。
ある時期、この曲がそうだった。
子供のための市場ではない。
子供を売る市場である。
親に売られ、きれいな服を着せてもらい、売られたことは知らないまま、市場に連れて行かれ、売られるのだ。
残酷な歌だが、秘境というものが未だ存在した、わずか100年ほど昔には、まだ奴隷売買は存在した。
そんな歌を浪々と歌っているのは、ひばり児童合唱団の林牧人。
当時11歳の少年である。
巧い。
だから余計にこの歌が心臓に突き刺さるようだった。
彼は、現在は、プロテスタント教会の牧師をしているという。
作詞は太田蛍一、作曲編曲は上野耕路。
あのゲルニカの、と言ったほうが分かりやすいだろう。
ゲルニカを解散した後、ゲルニカの作詞とアートワークを担当していた太田蛍一が作ったソロアルバムは、凝ったコンセプトアルバムで、ユニークなアーティストが多数参加していた。
題して「太田螢一の人外大魔境」。
小栗蟲太郎を意識してのタイトルである。
その中の1曲がこれ。
多数のアーティスト達を尻目に、最も輝いていたのがこの曲だった。
リリース:
1983年
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