かまやつひろし - ゴロワーズを吸ったことがあるかい
♪ゴロワーズというタバコを吸ったことがあるかい
♪ほらジャン・ギャバンがシネマの中ですってるやつさ
1975年にオリコン1位になった「我が良き友よ」のB面。
一般受けする曲でもなく、実際、当時の評判は悪かったと思う。
しかし、やたらと印象に残る曲だったことも確かだ。
当時、洋楽ファンの中では、管をメインにしたジャズロックが流行っていた。
シカゴの「25 Or 6 To 4(邦題;長い夜)」が大ヒットしたのが1970年で、シカゴはその後も1970年代を牽引した。
Earth, Wind & FireやTower of Powerなど、重厚な管と強力なリズム・セクションを持つ多人数のファンク・バンドは、多くの支持を集めていた。
しかし、そうしたファンク系のサウンドに、こういうセリフなのかメロディーなのかもあやふやな日本語を乗せてしまったことに、多くのリスナーは戸惑いを感じていたのだと思う。
それは、かまやつの感性が、時代の先を行っていたということだろう。
実際この曲は、1990年代のアシッド・ジャズブームの中、あちこちで再評価され、今ではかまやつの代表曲の一つとなっているのだから。
ちなみに、この演奏はTower of Powerが務めている。
なんと贅沢なサウンドだろうか。
ミュージシャンの多くは、芸能人になると、ミュージシャンに戻れなくなる。
本人はミュージシャンを続けているつもりでも、いつのまにか「タレント」になってしまう。
しかし、かまやつは、今も昔も、良くも悪くも、ミュージシャンだ。
その誇り高さは尊敬に値するだろう。
もちろん、かまやつが愛煙する煙草はゴロワーズである。
コメント
(件名なし)
ライブVer.いつ頃のライブなんだろう
ライブVer.
いつ頃のライブなんだろう?
しかし異常なほど重厚なサウンドだ。
実にかっこいい。