Gino Vannelli - Love and Emotion

8月 5 2013

飛びぬけた情熱的な歌唱力と、豊富なサウンド・アイデアを併せ持つ、イタリア系カナダ人のシンガー・ソング・ライター。

ドラマチックで迫力のあるフュージョン系サウンドは、様々なアーティストに影響を与えた。
(私見だが、おそらくは山下達郎にも、かなりの影響を与えたと思う。)

その歌唱スタイルからAORと位置付けられることの多い彼だが、楽曲の凝った編曲は、AORに留まらないより広大な自由さを合わせ持つ。

ジノ・ヴァネリの優れた才能は、実は彼一人のものではない。
彼の兄であるJoe Vannelliが、キーボード兼アレンジャーとして、常に彼をサポートしており、豊富なサウンド・アイデアのかなりの割合を、Joeのアイデアが占めているものと思われる。
ボサノバの影響や凝ったプログレ風のアレンジ、またシンセベースの導入が早かったのは、まず間違いなくJoeのアイデアだろう。

とはいえ、父親がビッグバンドのミュージシャンであったと言うし、Gino自身も大学で音楽を専攻している。
彼自身のソング・ライティングの能力が高いことも、歌唱力が素晴らしいことも疑いの余地は無い。
才能の溢れている兄弟が、イタリア系家族の独特の強い絆で、強力なタッグを組んでいるということなのだろう。

この曲は「Brother to Brother」というアルバムに収められている印象的なナンバーで、私も学生の頃、バンドでこれのコピーをしていたのが懐かしい。

このアルバムには「I Just Wanna Stop」という曲も収められており、こちらはシングルカットされ、全米4位になっている。

リリース: 
1978年

コメント

ユーザー ちゅん の写真

Love and Emotion

凝ったサウンド作りに注目。

ユーザー ちゅん の写真

I Just Wanna Stop(1991年のライブ)

こちらはよりソウルフルで、かなりモータウンっぽい。
割とスタンダードな、ボーカルを主体にしたアレンジだけに、これがAORと見なされたのは頷ける。


enlightened私も好き♪/嫌い」への投票は、ユーザー登録なしでもできるようになっています。
ただし、トップページのように、本文の一部しか表示されていない場所では投票できません。
タイトルもしくは「この続きを読む」をクリックして、全文を表示させてから投票してください。
投票は、実際に視聴したことのある作品に対してのみ行うようにしてください。
ユーザー登録なしでの投票は、通常、約24時間後に反映されます。