ケメ - バイオリンのおけいこ
♪僕のやさしいお母様は僕の顔を見ると いつもおっしゃるのです
♪今日はバイオリンのおけいこです
ケメの愛称で知られる佐藤公彦。
彼は中性的な可愛らしさで、女性ファンにアイドル的な人気があった。
ふわっとした、いかにも柔らかそうな髪。ぷっくりとした幼さの残る唇。
今ならきっと、男の娘キャラとして、同人誌の人気キャラになったに違いない。
ベレー帽やサスペンダー、オーバーオールなど、服装も中性的なものをよく着ていた印象があるが、それはもしかしたら、当時所属していた音楽事務所の売り出し方針に沿ったものだったのかな、と今では思う。
彼は最初、ピピ&コットというバンドで、ギターとボーカルをやっていた。
「ピピ&コット」は「おしっことうんち」というドイツ語で、「本番が近づくと緊張してトイレに行きたくなる」ということから、ケメが付けた名前だという。
ピピ&コットは1971年に、日本テレビ主催のコンテスト「歌のチャンピオン」で優勝し、同年レコードデビュー。
翌72年、ケメは脱退し、ソロで音楽活動を始める。
同時にラジオで「ケメのソネット」「あおい君と佐藤クン」のレギュラー番組を持つようになり、女性ファンを増やした。
そして映画やテレビにも出るようになり、俳優としても活躍する。
しかし次第に音楽の方向性に疑問を感じ始める。
アイドル的な音楽を求められることが辛くなってきたのだ。
80年の12月30日、「あおい君と佐藤クン」の最終回で、タレントとしての活動はほぼ終了し、以降は、ほぼライブハウスのみの活動となる。
「バイオリンのおけいこ」はケメの4枚目のアルバム「時が示すもの」に収録され、翌年の74年にシングルカットされた。
少年らしい、センシティブで、かつ腕白そうな視線が楽しく、当時の「おとめちっく」少女漫画ブームとも雰囲気がかぶる。
ちなみに、ピピ&コットには、ケメが脱退した翌年、丸山圭子が参加している。
また、ピピ&コットのリーダーだった金谷厚は、2006年に大田区大森で、フォーク酒場「風に吹かれて」を開業。
ケメは2009年に30年ぶりの新作CDを出し、以来、「風に吹かれて」で定期的にライブ活動を行っている。
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コメント
(件名なし)
Liveでは歌詞が少し変わっている
Liveでは歌詞が少し変わっている。
その時の気分でアレンジしていたようだ。