Todd Rundgren - Just One Victory
TODDは変人で、スーパースターで、音の魔術師で、ミュージシャンズ・ミュージシャンと言われる。
最初は少々とっつきにくいが、奥が深く、聴けば聴くほど発見がある。
ポピュラー・ソングの枠を超えた変な曲も沢山あるが、同時に、驚くほどピュアな曲も作る。
この曲は、TODDのコンサートではいつも最後にやる曲。
名盤「A Wizard, A True Star(邦題は「魔法使いは真実のスター」)」のラストを飾る曲でもある。
ただし、「A Wizard, A True Star」は、普通の人は手を出さないほうがいい。
こいつはまさに音のサイケデリック・ファームで、ついていけない人の方が圧倒的に多いはずだ。
何より、ジャケットの絵に拒否反応する人は多いと思う。
最初にTODDを聴くなら、このアルバムではなく、ベスト盤か何かの方が無難だろう。
けれど、はまる人間にとっては、こんな刺激的なサウンドは無い。
音のジェットコースターに乗ったような、あるいは、テーマパークで様々な体験をしているような、そんな不思議な高揚感がある。
そして、そんなアルバムの最後に、この曲がある。
もちろんTODDのことだ。
この曲は、意図的にここに置かれている。
全ての刺激を中和し、現実世界に戻してくれる、力強くも優しい、暖かい曲だ。
TODDの世界で遊び疲れたリスナーを、TODDはこの曲で見送ってくれるのだ。
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こちらは2011年のライブでの演奏。
こちらは2011年のライブでの演奏。