Penguin Cafe Orchestra - Air á Danser
イギリスの作曲家兼ギタリスト、サイモン・ジェフスを中心とした楽団。
一応現代音楽の範疇だが、ミニマル音楽や民族音楽の要素が強い。
ジャケットには、ペンギンとペンギン頭の人という、少々不思議で、少しエロチックな雰囲気のイラストが使われた。
このアートっぽい不思議さと、どことなく愛嬌のあるサウンドが、当時はとてもおしゃれに感じられたものだ。
この曲は、彼らの2枚目のアルバム「Penguin Cafe Orchestra」の最初を飾る曲。
牧歌的で、クールで、主張は控えめで、そのくせ印象に残るのは、彼らの曲に共通のスタイルである。
彼らはブライアン・イーノの主催するオブスキュア・レーベルより、アルバム「Music From The Penguin Cafe」で1976年にデビューした。
当時はまだ一部のファンだけに知られる存在だったが、イーノの提唱する「アンビエント・ミュージック(環境音楽)」への理解が広がるにつれ、彼らも注目を浴びるようになり、この2ndアルバムを契機に世界中に知られる存在となった。
1980年代、彼らのサウンドは、映画、舞台、CMなど、様々なジャンルで使われた。
今にして思えば、ペンギンというモチーフは、当時のサブカルチャーの中でもよく使われたイメージであった。
サイモン・ジェフスは1997年に死亡しており、それ以降、楽団は活動を停止していたが、現在、彼の実子であるアーサー・ジェフスを中心に、「ペンギン・カフェ」が活動を開始している。
また、オリジナルメンバーの一部は「The Anteaters」名義で、ペンギン・カフェ・オーケストラの楽曲を演奏しているようだ。
コメント
(件名なし)