Paul McCartney & Wings - Listen To What The Man Said

11月 11 2013

そう、僕らは皆知ってる
人は行くべき道を見つけるものさ
他人が何と言おうとね

今日、大阪で公演中のポールの、Wings時代のヒット曲だ。

ポールはビートルズ解散後、独自のカラーを生み出すために、ずいぶん苦労していた感がある。

ビートルズのサウンド面では、確かに彼がリーダーシップを発揮していた。
にも関わらず、彼一人のビートルは、散々な酷評に遭っていた。
いい曲は書けているはずなのに、どこか足らない。
それほどに、ビートル4人が揃った時の魔法は素晴らしかったのだ。

悩んだ末に、ポールはWingsというバンドを始める。
バンドには、妻のリンダも参加させた。
リンダは元々カメラマンで、楽器をろくに触ったことがない。
当然、リンダの演奏力は、批評家達の批判の的になる。

しかし彼女は、Wingsの魔法に必要な要素として、次第に認められていった。

なにより、ポールには、Wingsには、リンダが必要だったのだ。

ポールはWingsというアットホームなバンドの中で、ビートルズとは異なる、よりポップで暖かい、軽やかなサウンドを生み出していく。
最初は手探りで、荒削りだった方向性が、アルバムを経る毎に洗練され、まとまり始め、そして4枚目のアルバムVenus and Marsで、翼が向かう方向は明確となった。

アルバムは全米全英、共に1位。
シングルカットされたこの曲も、全米1位、全英6位、日本でも1位の大ヒットとなる。

ポール自身もまた、この曲の歌詞のように、「我が行く道を見つけ出した」ことに、感動していた時期だったに違いない。

ちなみにこの曲では、デイヴ・メイソン(ギター)とトム・スコット(サックス)がゲスト参加している。
どちらもこの曲独特の空気感を醸し出しており、その貢献度はかなり高い。

邦題は「あの娘におせっかい」。
このタイトルは、かなり無理があるのだけれど、一応ラブソングでもあるし、曲の楽しい雰囲気には、はまっていると思う。

リリース: 
1975年

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