NSP - さようなら

7月 4 2013

やけに真っ白な雪がふわふわ
真っ裸の木をこごえさせ

N.S.P.の1973年のデビューシングル「さようなら」から。

わずか3つのコードの循環だけで出来ている曲なのに、どうしてこれほどに心に響くのか。


天野さんがこの曲を作ったのは、まだ彼らが高専の学生だった頃。もちろんまだアマチュアでした。
N.S.P.が残した曲は200以上あり、個人的に好きな曲は大量にありますが、その詩の一番の特徴は、季節や自然の風景と、そこに登場する人物の感情が、常に情緒として溶け合っていることだと思います。
非常に日本的な風景描写の中に、切ない気持ち、悲しい気持ち、暖かい気持ちが滲み出してくる。
それは天野さんの、天賦としか言いようの無い才能でした。

2007年の1月28日、TV堂本兄弟の中で、高橋ジョージさんがゲストとして出演され、「私のルーツはNSPです」と断言されて、この「さようなら」を歌ってくれました。
歌う高橋ジョージさんの両脇には、スペシャルゲストとして、NSPの平賀さんと中村さんが…。それも、天野さんのシャツを着て、天野さんのギターを持って…。

天野さんの訃報から1年半経って、TVの画面でこの曲が流れる…。
そのことに私は感動を抑えられませんでした。

N.S.P.はもっと再評価されなくてはならない…私はそう思っています。

リリース: 
1973年

コメント

ユーザー ちゅん の写真


enlightened私も好き♪/嫌い」への投票は、ユーザー登録なしでもできるようになっています。
ただし、トップページのように、本文の一部しか表示されていない場所では投票できません。
タイトルもしくは「この続きを読む」をクリックして、全文を表示させてから投票してください。
投票は、実際に視聴したことのある作品に対してのみ行うようにしてください。
ユーザー登録なしでの投票は、通常、約24時間後に反映されます。