Mike Oldfield - Ommadawn

8月 21 2013

エクソシストのテーマ曲でもあるTubular Bellsがあまりに有名なマイク・オールドフィールドだが、私はここでは、あえてOmmadawnを紹介しておきたい。
これは彼の3枚目のアルバムで、曲には牧歌的でのどかな風景が詰め込まれている。

Tubular Bells同様、一人で様々な楽器を弾き、それを多層に組み上げて曲を作っているが、Tubular Bellsと大きく異なるのは、Tubular Bellsが緊張から開放に向かった音楽だったのに対し、Ommadawnは牧歌的風景からよりワイドな宇宙的視野に広がっていく音楽ということだ。

少なくとも私は、曲を聴いていると、そう感じる。
草原の丘の上で、草木の息吹にくつろぐ自分が、次第により広大な大地を感じ取り、空を意識し、より俯瞰的な視点に舞い上がっていく。
そんな感覚がOmmadawnには詰め込まれている。

この指向性は、後のニューエイジやアンビエントと共通するものだろう。

実験的な音楽として大きく評価されたTubular Bellsよりも、こうしたニューエイジ的な方向性こそが、彼の本来の音楽志向ではなかったかと私は思うのだ。

リリース: 
1975年

コメント

ユーザー ちゅん の写真


enlightened私も好き♪/嫌い」への投票は、ユーザー登録なしでもできるようになっています。
ただし、トップページのように、本文の一部しか表示されていない場所では投票できません。
タイトルもしくは「この続きを読む」をクリックして、全文を表示させてから投票してください。
投票は、実際に視聴したことのある作品に対してのみ行うようにしてください。
ユーザー登録なしでの投票は、通常、約24時間後に反映されます。