Michel Polnareff - Tout, Tout Pour Ma Cherie
もしかしたら日本で最も有名なフランスの曲かもしれない。
当時、ミッシェル・ポルナレフはフランス本国で既にヒット・メーカーだったが、この軽快なラヴソング、「シェリーに口づけ」に火が付いたのは、実は日本からだった。
本国フランスと日本で、1969年にリリース。
この時はB面扱いで「可愛いシェリーのために」という邦題だった。
A面は「Tous le bateau...tous le oiseaux」で、邦題は「追わないで」(後に「渚の想い出」と改題)。
1971年にCBSソニーからエピックレーベルが立ち上がり、エピックから「シェリーに口づけ」の邦題でA面扱いで再リリース。
ここから火が付き、40万枚の大ヒットに。
この時点では、フランスでは未だ「B面の曲」扱いだったらしいから面白い。
この当時、フランスの歌手が日本で紹介されることは、今より多かった気がする。
エピックでは、早期からベスト盤の企画を多くやっており、彼やサイモン&ガーファンクルのベスト盤は、ゴールド・ディスク仕様で作られていた。
キンキラキンのジャケットは、かっこいいような、下品なようなで微妙だったが、確かに珍しい仕様で目立った。
ちょっと面白いのは、シェリーとは女性の名前ではなく、英語のダーリンにあたる言葉だということ。
直訳では「全て、全てを私の愛しい人に」となるから、邦題はかなり誤訳っぽい。
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