Lou Reed - Walk on the Wild Side
この曲は、あの時代の中で特殊な意味を持つ歌だった。
ヒッピー・ムーブメントは、若者に自由とセックスとマリファナをもたらした。
嫌な社会、嫌な田舎、嫌な偏見から逃げ、頭の堅い老人たちに脅かされない社会を作れそうだった。
それは危険でもあった。
無責任でもあった。
一つ行き過ぎれば、殺されることもあったし、死ぬこともあった。
実際、ドラッグで死んだ者は多い。
けれど、ルー・リードは歌った。
「ワイルドサイドを歩こうよ」
ルーの歌声は慎重だ。
歌はリスキーな内容を含みながらも、それでも穏やかに迫る。
荒れた道を選ぼうよ。
彼は、今や伝説的とも言えるロックバンド「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」の立役者である。
彼はオルタナティヴ・ロックを生み出し、ロックの文学性を高めた。
60年代後半から70年代にかけて、彼がロックに与えた影響は甚大で、その影響力はボブ・ディランと並ぶほどだと思う。
そして、ソロになってからも、彼は自分のジャンルにとらわれず、影響力の強い作品を多く生み出している。
この曲は彼のソロになってからの2枚目のアルバム、Transformerに収録されている。
デヴィッド・ボウイと、当時ボウイのバンドにいたミック・ロンソンがプロデュースしており、アルバムの完成度は高い。
彼はバイセクシャルで、数度の結婚歴がある。
ローリー・アンダーソンとは長い同棲の後、2008年に正式に結婚した。
2013年10月27日、71歳で死去。
その破天荒な人生の割に、彼は長生きしたのではないかと私には思える。
合掌。
Amazonで何か購入する機会がある方は、クリックしていただけるだけで有り難いです。
買い物の金額は変わりません。
コメント
(件名なし)