Laurie Anderson - O Superman

7月 26 2013

年に1度か2度、やたらこの曲が聴きたくなる。
普通の音楽とは一線を引いた、不思議な音楽である。

ボコーダーとハーモナイザーを用いたエレクトロ・ループ・サウンドは、今ではむしろ懐かしい音なのだけれど、当時の不思議な浮遊感を、今もこの曲は持ち合わせている。

ローリー・アンダーソンは、ミュージシャンというよりは、アーティストと位置付けるべき人。
元々ヴァイオリン奏者で、彫刻を学んだ時期もあり、更には美術史の講師や美術評論をしていた時期もある。

現代音楽に傾倒し、その後パフォーマンス・アーティストに転じる。
ニューヨークを拠点とし、前衛的な音楽、ダンス、詩、CG映像等を組み合わせ、政治的な視点も多分に織り交ぜて、独自のパフォーマンスを行う。

この曲は1981年に発売されたファースト・アルバム「Big Science」の中の1曲。

正しい情報なのかどうかは未確認だが、この曲のシングルは、当初1000枚限定で発売された、という逸話がある。
はなからヒットするとは、本人も関係者も思っていなかったらしい。
ところがこれが翌年イギリスのDJ番組で放送され、火が付き、イギリスで2位のヒットに。
これによって彼女は、世界中で注目される人となる。

実はこの曲の歌詞は、防衛問題を扱っている。
そのため9.11の際は、この曲が9.11の予言だったのではないかと言い出す人も現れた。

ちなみに彼女、ルー・リードの奥さんでもある。

リリース: 
1981年

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