King Crimson - Book of Saturday
♪もし僕が君を欺くことさえできたら
♪ゲームのことはすっかり忘れてさ
♪君から離れようとするたびごとに
♪君はまた、同じように笑うんだろうな
彼らの5枚目のアルバム、「Larks' Tongues in Aspic(邦題:太陽と戦慄)」から。
King Crimsonは、いわゆるプログレ御三家の一つで、実験的な音作りと、幻想的な詩が魅力的だった。
破壊的かつ攻撃的な音と、センチメンタルに囁く繊細な音が同居していた。
この、ある意味両極端な音作りの狭間で、リスナーは悪魔と天使の戦いを感じ取ることが出来たのだと思う。
この曲はロックというよりも、むしろフォークソングに近い。
しかし内容は哲学的だ。
取り留めのない記憶と連想の中、信じること、先に進むことを決意していく内容である。
一般的なポピュラーソングの枠からあえてはみ出ていこうとする彼らの音は、当時、なんと刺激的だっただろう。
彼らの攻撃的な曲も素晴らしいのだけど、そうした攻撃的な音の間に挿入される、この曲のような繊細なサウンドは、もっと好きだった。
戦いの合間の休息めいて、空から晴れ間が覗くような、暗い空の雲間から月が出てくるような、そんな安らぎを感じることが出来た。
彼らは何度もメンバーチェンジを繰り返しているが、基本的にはRobert Frippのワンマンバンドであり、Robert Frippさえいれば、それがKing Crimsonのサウンドだと言って良い。
しかし、それぞれの時期のメンバーは、どれもテクニシャン揃いであり、それぞれが強い個性と存在感を持っていた。
いわゆる「他のメンバーは小者」的な扱いとは全く異なる。
個性と個性のぶつかり合いが、それぞれの時期のKing Crimsonのサウンドを決定した。
そんなわけだから、時期によってKing Crimsonのカラーもかなり変わっているのだが、特に彼らの初期、70年台までの音は、どのアルバムも、何度聴いても素晴らしい。

Amazonで何か購入する機会がある方は、クリックしていただけるだけで有り難いです。
買い物の金額は変わりません。
コメント
King Crimson - Book of
King Crimson - Book of Saturday (Alternate Take)
別テイク
別テイク
King
King Crimsonで当時ボーカルとベースを担当していたJohn Wettonの2003年のライブVer.
後半、Easy Money、Starlessと、King Crimsonの曲が続きます。
King Crimsonのオリジナルよりは、ちょっとハードロック寄り。