KANSAS - DUST IN THE WIND

7月 25 2013

カンサスは、アメリカ南部の荒々しさと、クラシックの気品を併せ持つ。
サザン・ロックのパワフルなプレイと、プログレッシブ・ロックの複雑な構成、そしてヴァイオリンの豊かな気品。
この独自の混合が、魔法のような音楽を作り出す。

パワフルな曲も大好きなのだが、やはりカンサスで一番好きな曲は、この美しいシンプルな曲だ。

邦題は「すべては風の中に」。
アコースティック・ギターのシンプルで特徴的な伴奏に、伸びやかで美しい、けれど切ない声が乗る。
途中から彼を支えるように、コーラスが絡む。
間奏から絡んでくる弦の音が、ますます切ない。

名曲中の名曲であり、多くの人に愛される曲だろう。
イントロのギターを耳にするだけで、涙腺が緩んでくる。

普段はパワフルな曲を、ステージ狭しと動き回りながら演奏する彼らが、この曲のときだけは、ステージ中央に集まって、いかにも仲良そうにギターを弾き、歌う。
そのギャップがまた、なんだかとても可愛かったものだ。

リリース: 
1978年

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