Chris Squire - Fish Out of Water

7月 3 2015

クリス・スクワイアはプログレッシブ・ロックの雄、YESのベーシスト。
2015年6月27日、67歳で死去。急性骨髄性白血病の治療中であった。

YESはメンバーチェンジが非常に多いバンドだったが、その中にあって、バンドの最も核に位置するのが、(ジョン・アンダーソンのボーカルを除けば、)彼のベースと彼のハーモニーだったと思う。

彼のハーモニーはジョンよりも下の音域も上の音域もカバーしており、YESの重厚なコーラスにおいては、最も重要な位置を占めていた。
やたらと派手なベース・サウンドだけに、どうしてもベーシストとしてのプレイに目が行くのだが、彼は常にコーラスの人でもあったし、またYESにおいては、常に最もバンド内のバランスを取る役目でもあった。
だから、彼がいなくなったYESは、私にはとても考えられない。

Fish Out of Waterは、彼が唯一出した、ソロ・アルバム。
YESのソロ・プロジェクトの中の1枚としてリリースされたもの。
やや地味だが、彼らしい硬派な音作りが印象深い。
ちなみにFishとは、彼の仇名でもある。

実は彼は、晩年にソロ・アルバムを他にも出そうとしていた。
けれど、レコード会社は、彼にあくまでもYESのメンバーであり続けることを望み、結局それはリリースされなかった。

どの程度作りこんでいたかは分からないが、デモとしてはほぼ完成していたと聞いている。
できれば聴いてみたいものだ。

リリース: 
1975年

Amazonで何か購入する機会がある方は、クリックしていただけるだけで有り難いです。
買い物の金額は変わりません。

コメント

ユーザー ちゅん の写真


enlightened私も好き♪/嫌い」への投票は、ユーザー登録なしでもできるようになっています。
ただし、トップページのように、本文の一部しか表示されていない場所では投票できません。
タイトルもしくは「この続きを読む」をクリックして、全文を表示させてから投票してください。
投票は、実際に視聴したことのある作品に対してのみ行うようにしてください。
ユーザー登録なしでの投票は、通常、約24時間後に反映されます。