Chris Squire - Fish Out of Water
クリス・スクワイアはプログレッシブ・ロックの雄、YESのベーシスト。
2015年6月27日、67歳で死去。急性骨髄性白血病の治療中であった。
YESはメンバーチェンジが非常に多いバンドだったが、その中にあって、バンドの最も核に位置するのが、(ジョン・アンダーソンのボーカルを除けば、)彼のベースと彼のハーモニーだったと思う。
彼のハーモニーはジョンよりも下の音域も上の音域もカバーしており、YESの重厚なコーラスにおいては、最も重要な位置を占めていた。
やたらと派手なベース・サウンドだけに、どうしてもベーシストとしてのプレイに目が行くのだが、彼は常にコーラスの人でもあったし、またYESにおいては、常に最もバンド内のバランスを取る役目でもあった。
だから、彼がいなくなったYESは、私にはとても考えられない。
Fish Out of Waterは、彼が唯一出した、ソロ・アルバム。
YESのソロ・プロジェクトの中の1枚としてリリースされたもの。
やや地味だが、彼らしい硬派な音作りが印象深い。
ちなみにFishとは、彼の仇名でもある。
実は彼は、晩年にソロ・アルバムを他にも出そうとしていた。
けれど、レコード会社は、彼にあくまでもYESのメンバーであり続けることを望み、結局それはリリースされなかった。
どの程度作りこんでいたかは分からないが、デモとしてはほぼ完成していたと聞いている。
できれば聴いてみたいものだ。

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