Cecilio & Kapono - The Nightmusic

7月 17 2013

むさ苦しい(失礼!)おっさん(いや青年か?)二人組だが、その声はなんと涼しげで爽やかなことか。

真夏の夜に最もふさわしい美声と言えば、私はこれを勧める。
タイトルもそのまま「夜の音楽」だ。

ジャンルとしてはAORになるのだろう。
アコースティックギターにフルオーケストラを重ねた作りは、少々商業的過ぎると感じるかもしれない。
もっと素朴な音に仕上げたほうが良かったのではないかと思う人もいるかもしれない。

だが、全編を支配するハーモニーの素晴らしさはまさに絶品である。
メロディーも美しく、自然と心に染み入ってくる。
そしてなにより、軽やかで聴きやすい。
軽やかだが、しかしその世界はとても親しみやすく、決して薄っぺらくはない。

このさわやかさは、どこか、カーペンターズにも似ている。

夏のけだるい時間をただやり過ごすのにも、また、夕日の中、恋人と甘い時間を過ごすのにも、彼らの曲は、適度な距離と密度で寄り添ってくれる。

リリース: 
1977年

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