The Buggles - Video Killed The Radio Star
明るくて楽しいサウンドだが、どこか郷愁を感じさせるメロディー。
タイトル通りのサビ部分が、とてもキャッチーで、覚えやすい曲だ。
このバグルスの名曲は、日本では「ラジオ・スターの悲劇」と銘打って発売された。
初めてこの曲を耳にした日本人リスナーの一部は、こんな明るい曲に「悲劇」と付けられていることを不思議に思っただろう。
TVやMTVの出現が、ラジオスター、つまり声のスターを殺してしまい、映像受けするタレントの時代になってしまった、と嘆いている歌なのだ。
バグルスのその後も象徴的だ。
この曲がヒットした時期、YESという老舗のバンドが、メンバーの脱退でもめていた。
それまでもメンバー交代は多かったバンドなのだが、バンドの顔であったボーカルが抜けると言い出したのである。
残ったメンバーは、抜けたボーカルとキーボードの後釜として、バグルズの二人を迎えた。
バグルズは2人だけのバンドだったから、むしろ「吸収した」と言ったほうが分かりやすい。
新メンバーによるYESのアルバムはいい出来だった。
二人は周囲の予想以上に良い仕事をしたと思う。
しかし、ファンは拒絶反応を示した。
ライブ会場で、ボーカルのトレヴァー・ホーンに卵が投げつけられた。
結局ホーンはYESを辞め、バンド活動そのものも辞め、裏方に回ることにした。
音楽プロデューサーとなった彼は、その後様々なバンドのアルバムを手がけ、多くのヒット曲を生み出していく。
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