Brand X - Nuclear Burn

7月 8 2013

プログレ系インストルメンタルの超傑作。
1stアルバム「Unorthodox Behaviour」の1曲目。

パーシー・ジョーンズの超技巧フレットレスベース、フィルコリンズの百手観音のようなドラム。
この組み合わせはおそらく当時、最もエキサイティングなサウンドだった。

フィルコリンズは、あのジェネシスのボーカルでもある。
ジェネシス名義、個人名義でたくさんヒット曲を生んだ人だけに、当時の彼を知らない人には、Brand Xの存在自体が信じられないようだ。

ジェネシスで思いっきりドラムを叩けなくなったことから、そのストレス解消にBrand Xに参加した、なんて逸話は結構有名なはずなんだが。

ともあれ、このベースとドラムが凄過ぎるので、他のメンバーが目立たないのだが、実際のところギターもキーボードも同様に絶品である。
このスピード感は他のバンドではなかなか体験できない。

ちなみに、私のフレットレスベースへの憧れは、この曲から来ている。

一つ、とても残念な逸話もある。
これほどの名盤にも関わらず、パーシー・ジョーンズはレコード会社から印税を1円も貰っていないと、インタビューで答えていたのだ。

契約書がどうなっていたとしても、「著作権って何のためにあるだろう」と疑問を感じぜずにはいられない話である。

リリース: 
1976年

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