THE BOOM - 星のラブレター

7月 16 2013

庭に出て 月あかりで あたたかい夜に
君に書いたラブレターを 読み直してみるよ

食えないバンドである。
貧乏という意味ではない。
あまりにも多角的な視線を持つが故に、彼らが次に何をやるかが読めないのだ。

おそらく彼らの事を沖縄のバンドだと思っている人は少なくないはずだ。
彼らは沖縄民謡、島歌をいくつも取り上げているし、沖縄を歌った歌も多い。
当然皆、そう勘違いしてしまう。

ところが、彼らの中には沖縄出身者はいない。
バンドの要である宮沢和史を含む3人は山梨出身、残る一人は東京出身である。
これを知ったとき、私は椅子から転がり落ちそうになった。
いや、転がり落ちそうになったは嘘だが、それぐらい驚いた。

THE BOOMは、音楽にボーダーを設けない。
興味のある音、ユニークと感じた音は、どんどん取り込んでいく。
その中に、沖縄の音もあったというだけのことなのだ。
なんとシンプルで贅沢な考え方だろう。

実際、彼らのアルバムには、様々なジャンルの音が混在している。
難解な言葉で人を煙に巻いたかと思うと、この歌のように素朴とも思える暖かな詞も並ぶ。

だが、素直なラヴソングと思えるこの曲も、よく聴けば重たいメッセージを含んでいる。
食えないバンドである。

リリース: 
1989年

コメント

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