高橋葉介 - ミルクがネジを回す時

7月 6 2013

高橋葉介は、日本の幻想マンガの第一人者である。

彼が描く少年少女は可愛く麗しく、にも関わらず、物語は残酷で血みどろである。
彼が描く女性は肉感的で残忍で、にも関わらず、どこかあっけらかんとしている。

この対比が素晴らしいのだ。
病的でいて、その病に侵されない強靭さを持っている。

彼の作品は最近のものも素晴らしいが、ここではあえてごく初期の短編を挙げておきたい。

エプロン姿の愛らしい少女の名前がミルクである。
彼女は実は、現実社会全てを支配している。
彼女は定期的にネジを巻く。
彼女がネジを巻くことで、世界が動いているのだ。

夢想、幻想、夢。
その狭間に私達は立っている。
これはかつての「胡蝶の夢」の進化系であり、映画「マトリックス」のアナザーパーツでもある。

リリース: 
1979年

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