谷川史子 - おひとり様物語

7月 22 2013

失恋した人、結婚しようとしている人、恋人になりたいと思っている人、自分の人生をどう作ろうかと迷っている人、ただただ独身が続いている人。
いろんな人が出てくるけれど、誰もがひたむきで、真剣で、けなげだ。

そして、きっと同じような瞬間が、自分にもありえそうな、あるいは、あったような、そんな気がする。

たまたま読んだ漫画だった。
期待はしていなかった。
短編集で、軽い読み物。
でも、読んだ後、読んでよかったなと思えた。

ことさらドラマティックな話なんてない。
でも、少しだけまぶしい瞬間。

ああ、私もこんな風に感じるときってあるなぁ。
うんうん、そういうときって困るよねぇ。
そんな風に、自然に相槌が打てる。

だから、肩の荷が少しだけ下りたような、首の後ろが少しだけ軽くなったような、そんな読後感がある。

作者曰く「妙齢の独身女性たちが、迷いや不安を抱えながらも、懸命に誠実に生きようとする、それぞれの日々のドキュメンタリー」だそうだ。

私は妙齢でも独身女性でもないのだけれどね。

リリース: 
2008年

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