樫木祐人 - ハクメイとミコチ
コビトの同居カップルの暮らしを描いたファンタジーまんが。
身長約9cm。ハクメイもミコチも女性で、共に主人公格。
ハクメイはかなりボーイッシュなので、当初は男女カップルだろうと思って読んでいたのだが、実はハクメイも女性である。
カップルというよりも、仲の良い同居人と言った方が正解かもしれない。
彼らは森に住み、木で家を作り、服を着て、キノコや果物を集め、料理して生活している。
コロポックルを連想させる雰囲気があるが、新聞があったり、棚には本も並び、丘には風車があり、町に行けばでかい市場や喫茶店もあったりと、実はかなりの文明レベルである。
このほか、付喪神や、魔法っぽい独特の科学や、超高層の木造建築群など、様々な和洋のテイストをミックスし、独自の雰囲気を作り上げている。
ドアは洋風の木造が多いが、囲炉裏があるなど、生活観は昭和の雰囲気に近いようだ。
登場人物はコビトたちのほか、イタチやカエル、タヌキなども、言葉を話せる、仕事を持ったキャラクターとして登場する。
物語は暖かで、登場人物たちのコミュニケーションが素晴らしく楽しい。
アクション性は薄いが、そのほのぼのとしたタッチはファンタジーの王道と言っていい。
大人が読んでも楽しいが、子供にももちろん勧められる。
このまんがの童話版があるなら、ぜひとも幼稚園や図書館にも置いて欲しいと私は思う。
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