山下達郎 - 蒼氓(そうぼう)

7月 7 2013

凍りついた夜には
ささやかな愛の歌を

「僕の中の少年」というアルバムに入っているこの曲は、達郎の音楽活動に対するスタンスを表明したものだという。

歌で人の気持ちが和らぐなら、そこに歌声を届けたい。
人が辛いとき、負けそうになるとき、歌声によって力になれるなら、私はただ歌ってあげたい。
歌には人を励ます力がある。
その力を私は信じたい。

かつて70年代、世界は音楽によって変わると信じられていました。
様々な新しい音楽が生まれ、たくさんの人に支持され、けれど、いつの間にか、音楽は力を失ったように見えます。

商業主義に取り込まれたとか、所詮世の中を動かすパワーは無かったのだとか、マリファナによる幻想に過ぎなかったのだとか、いろんな見方がありますが、それでもなお、歌の力を信じているから、歌っていたいと思い続けている人もいる。。。

達郎は、そんな一人かもしれません。

リリース: 
1988年

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