小田空 - 中国いかがですか?

7月 17 2013

1996年から2000年にかけての中国探訪エッセイマンガ。

小田氏は中国にはまり、何度か旅行に行き、勢いで中国の江西省南昌市に留学までしてしまう。
このエッセイは、その時の日々をマンガで紹介したもの。
今が2013年だから、だいたい15年ぐらい前の中国の様子が記されている。

南昌市は、日本で言うなら地方都市のようだ。
はっきり言えば田舎であり、寮の設備も暖房がなく、水は漏る、窓ガラスが落ちる、電圧は安定しない、停電すると、序盤からトラブルの嵐。

しかし、彼女の視点はとても前向きだ。
馴れてしまえば、中国人の多くは意外に親切で、そして素朴で、様々なカルチャーショックも楽しい生活になっている。

中国人の気質は、確かに日本人とはかなり異なる。
だから誤解も生まれる。
けれど、これを読む限り、日本人だから嫌がらせをされている様子は全くない。
むしろ多くの人が、彼女を歓迎してくれている。

おそらく彼女の、中国を愛し、中国に溶け込もうとする気持ちが、中国の人々を動かしている。
日本人だって、外国から来た人が日本を楽しんでくれていれば嬉しい。
日本が好きだと言ってくれれば嬉しい。
それと同じことだ。

日中は、今、ややこしい。
けれど、それはそれとして、小田氏の観て来た事、小田氏が出会ってきた人々を、私はただ素朴に信じたいと思うのだ。

リリース: 
2000年

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