吉田日出子 - 上海バンスキング

7月 8 2013

あのときあなた来てました ラストナイト
だから声かけてあげましょうね

ジャズと戦争の狭間における、夢と刹那の物語。
それが「上海バンスキング」という芝居であり、映画であり、音楽である。

このどれもが素晴らしかった。
楽しかったし、悲しかったし、切なくて泣けた。

劇中の演奏は、全て自由劇場の俳優達の生演奏である。

この芝居をミュージカルと呼べるのかどうかは異論があるだろう。
劇中の台詞を歌でカバーするといった、ミュージカルとしての技法が使われていないのだ。
劇中に音楽が溢れているのは、あくまでも、ジャズバンド達の物語だからに過ぎない。
しかし同時に、音楽無しには成立できない劇でもある。

吉田のボーカルは、その舌足らずなところが、甘く、切ない。
この独特な雰囲気がクセになる。

劇中にはたくさんのJAZZの名曲が収められているが、「ウェルカム上海」は自由劇場の串田和美の作詞、越部信義の作曲によるオリジナル。

ちなみに、「バンス」とはバンド用語で借金のこと。
「バンスキング」で「借金王」である。

芝居はトータルで430回以上の公演数。これも凄い。

リリース: 
1979年

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