ブレッド&バター - ピンク・シャドウ

8月 4 2013

満月が僕の姿を 公園の
円卓の大理石に くっきり写し出し

ちょっとお洒落で、どこか浮世離れした感じのするフォークデュオ。
兄弟ならではの息の合ったハーモニーが心地良い。

私はこの曲を、オリジナルより先に、山下達郎のカバーで聴いている。
達郎のカバーは1978年のライヴ・アルバム「It's A Poppin' Time」に入っている。
ラブソングなのだけど、ファンタジーめいた懐かしい香りのする曲。
とても達郎っぽいのだけど、達郎の作る曲とは少しメロディーの雰囲気が違うとも感じて、確認してみたら、ブレッド&バターが1974年に出した曲だった。

それまでは、ブレッド&バターは私の興味の範囲から外れていた。
「マリエ」や「野生の馬」など、いくつかの曲は知っていたし、メロディーはきれいだと思っていたけれど、舌足らずな歌い方や、歌詞のお上品で甘ったるい感じが好きではなかった。
いかにもお金持ちのお坊ちゃんっぽい曲の題材の選び方に、むしろ嫌悪感を持っていたと思う。

だから私の場合、彼らを認知したのは、達郎を通してだったということになる。

それ以降も、積極的に聴くほどではなかったが、けれど、もっと素直に聴けるようになった。

ただ、結構聴くようになったのは、むしろ最近だ。
いかにも「おじさん」という風貌になってからの彼らの声が、すごくいいと思っている。
甘ったるさが抜けてきて、枯れた感じとのMIX加減が、私にとって、ちょうどいい味になってきたらしい。

リリース: 
1974年

コメント

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おじさんになってからバージョン。

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オリジナルバージョン。

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達郎のライブ・バージョン。


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