井上陽水 - 帰れない二人

8月 14 2013

思ったよりも 夜霧は冷たく
二人の声もふるえていました

陽水の人気を不動にした、日本初のミリオンセラー・アルバム「氷の世界」に収められた曲。

「氷の世界」は、ほとんどの曲を星勝が編曲・プロデュースしており、ロンドンで録音された。
星勝はモップスのギタリストである。
今聴いても全編スキの無い編曲であり、星勝の当時の才能には脱帽せざるをえない。

この曲は忌野清志郎との共作。
忌野清志郎は当時、事務所のトラブルで活動停止に追い込まれていた。
その間に作った曲の一つである。

ベースで細野晴臣、リードギターで高中正義が参加している。
ピアノは深町純、パーカッションとドラムはおそらく村上“ポンタ”秀一ではないかと思うが、これは未確認。

当時の若者に漏れず、私もまた、この時期の陽水が大好きだった。
このアルバムは何度聴きなおしたか分からない。

今にしてみれば、当時の世相としての若者の孤独感が、とても強く現れているアルバムだ。
そんな中にあって、この曲は、同じ孤独でも一人きりではない。
世界から断絶されながらも、甘酸っぱさが残る。
そんなところが救いに感じて、今もこの曲が大好きなのかもしれない。

リリース: 
1973年

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ユーザー ちゅん の写真

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Live with忌野清志郎


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