10CC - I'm not in love
イギリスの4人組ロックグループ 10CC の3枚目、「THE ORIGINAL SOUNDTRACK」というアルバムに入った、甘く切なく美しい曲。
このバンドは、POPSの親しみやすいメロディーと、実験的なサウンドの両面を持つ。
その両方が最もバランスの良い形で出来上がったのがこの曲である。
日本でもCMで何度か使われているから、聴けば「ああこの曲か」と思う人は多いだろう。
このアルバムはコンセプトも実験的で、仮想の映画のサウンドトラックという趣向で作られている。
ロックというカテゴリーに縛られず、オペラやオールディズの風味もあって、とてもユニークなアルバムなのだが。。。
私はたまたまファーストからずっと聴いていたから普通に楽しめたが、この曲が入っていなかったら、世間一般では「ユニークなアルバムだね」で終わっていたと思う。
しかし、この1曲が、この音の流れで収められたからこそ、このアルバムは名作となった。
このアルバムの後、もう一枚、このコンセプトの延長で、より完成度の高いアルバムを出し、その後バンドは分裂する。
10CCの名前は、親しみやすいメロディーをより好んだ二人が継ぎ、そのうち一人は、後にポールマッカートニーの片腕となる。
実験的なサウンドを好んだ二人は、ミュージックビデオの製作会社を始め、ミュージックビデオの黎明期を作り上げつつ、実験的なアルバムを出していった。
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10cc - I'm Not In Love
10cc - I'm Not In Love 完全再現レコーディング | Magical Mystery Sound Tour