Weather Report - Birdland

8月 26 2015

軽やかでいて、芯にパワーがみなぎり、たぎるような情熱を感じる。
真夏のジャズといえば、私はこの曲が浮かんでくる。

Weather Reportはサックスのウェイン・ショーター(Wayne Shorter)とキーボードのジョー・ザヴィヌル(Joe Zawinul)が作ったバンドだが、私にとってはジャコ・パストリアス (Jaco Pastorius)が在籍していた時期が、やはり一番思い入れ深い。

ジャコ・パストリアスはベースの革命児だった。
彼によって、ベースはバンドの裏方から主役に変わったのだから。

この曲はWeather Reportの7枚目、ジャコ・パストリアスが正式メンバーになったアルバム「Heavy Weather」の最初の曲である。

この曲はベースのピッキング・ハーモニクスが美しく、メロディーにリズムにと縦横無尽に動き回るベース・ラインが楽しい。

普段はあまりベースを意識して聴いてない人も、ぜひこの曲だけはベースにも注目して聴いて欲しい。
幸い、ライブ映像ではベースの音量が大きめで、弾いている様子もかなりクリアに写っている。

ちなみに、これはWeather Report全般に言えることだが、アルバムに収められたスタジオ版よりも、ライブでの演奏のほうが、たいてい、よりダイナミックで素晴らしい。

ジャコ・パストリアスとジョー・ザヴィヌルが事あるごとに対立していたのは結構有名な話で、しかしこの対立が、彼らのインプロビゼーションをより高度なものに昇華していった感がある。
だからこそ、ライブではより完成度の高い、より素晴らしい演奏に導かれていったのだ。

リリース: 
1977年


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コメント

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アルバム収録のスタジオ版

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1978年のライブ版

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この曲はThe Manhattan Transferのカバーも有名だ。
こちらはThe Manhattan Transferの、1986年のライブのもの。

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同じくThe Manhattan Transferの、2009年のライブのもの。

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Weather ReportとThe Manhattan Transferが共演した時の映像。

残念ながらジャコ・パストリアス脱退後の共演だが、ジャコのベース・ラインをかなり残している。


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