Mott the Hoople - The Golden Age Of Rock 'N' Roll

8月 7 2013

「ご機嫌なロックンロールを」と言われたら、私はモット・ザ・フープルを一番に推す。
陽気で楽しく、酒も進むし、身体もついつい踊り出す。
ちょいと喧嘩っ早いのは玉に瑕だが、なにより聴いてて気持ちがいい。

とはいえ、これは純粋なロックンロールかと問われれば、ちょっと違う。
こいつはグラム・ロックだ。

この曲は最後のオリジナルアルバム「The Hoople(邦題:ロックンロール黄金時代)」の最初の曲である。
イギリスで11位、アメリカでは28位まで上昇している。

彼らのデビューは1969年で、このアルバムは1974年。
これほど実力のあるバンドが、わずか5年間しか活動できなかったことが、私は不思議でならない。

とはいえ、活動がその半分で終わった可能性もあった。

最初のアルバムはイギリスで66位、アメリカで185位だった。
次のアルバムはイギリスで48位まで上がったが、アメリカでは圏外。
次はイギリスで44位、アメリカでは207位。
4枚目はイギリスで圏外、アメリカでは208位。

あまりに売れず、一旦は解散が決まってしまう。

ここで彼らに助け舟を出した者がいた。
デヴィッド・ボウイである。
ボウイは彼らを気に入っていたし、志向性も似ていた。
ボウイは彼らに楽曲を提供し、プロデュースを申し出る。

その結果、5枚目の「All The Young Dudes(邦題:すべての若き野郎ども)」はイギリスで21位、アメリカで89位に。
その後も6枚目はイギリスで7位、アメリカで35位。
そして7枚目はこのアルバムだ。

ボウイが助けただけの効果があったことは間違いないが、6枚目7枚目はメンバーチェンジもあって、結局ここで解散となった。

実際、彼らが素晴らしいのは、最初の1枚と、最後の3枚である。
売れずに解散も悲しいが、売れても解散となったあたり、なんとも残念なバンドだった。

リリース: 
1974年

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