Godley and Creme - Cry
彼らは10CCが分裂したときの、実験的音楽側の二人である。
彼ら二人は、ミュージックビデオ製作を本業としながら、ユニークな凝った音楽を送り出してきた。
そんな中、高い音楽性とユニークなビデオクリップでヒットしたのがこの曲だ。
この曲、彼ら二人の音楽の中では、割と実験性は小さい方だが、それでも凝った音作りであることは間違いない。
耳に馴染みやすい音作りでありながら、このサウンドを再現するのはかなり難しい。
だがおそらく、この曲の印象は、音楽以上にビデオの比重が大きいから、ほとんどの人は、その凝ったサウンドには気が付く暇も無かったと思う。
クローズアップされた顔が、次々と変わっていくのは、予想以上にインパクトがある。
一度見かけてしまったら、ちょっと目を離せない。
しかも、出てくる顔が、濃いというか、強烈というか…。
ああ、人間って面白いな、人間って、ほんとにいろんな人がいるんだなぁ、と思わず感じてしまうはずだ。
しかもその多くが泣き顔だから、胸に響く。
彼らが作ったミュージックビデオは数知れず。
既に紹介しているHerbie HancockのRock itもそうだし、ポリスやデュラン・デュランなど、観れば「え?これもなの?」と思う映像が多い。
1985年のMTV Video Music Awardsでは「Video Vanguard Award」を受賞している。
ちなみに、この曲のプロデューサーは、Video Killed The Radio Starのトレヴァー・ホーンである。
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