Bad Company - Rock Steady
シンプルでストレート、まさにブリティッシュ・ハード・ロックの見本のような曲。
タイトでダイナミックなドラムと、シンプルで力強いベース、そこにうねるようなギターが絡み、よく通る声のボーカルが気持ちよく響く。
余計な装飾を削ぎ落とした音だからこそ、ずっしりとした存在感があった。
私は当時、プログレの凝ったサウンドも大好きだったが、このシンプルなロックにも強く惹きつけられていた。
ポール・ロジャースの安定した声は、聴いていて、大空のような気持ち良さがあった。
曲もシンプルで美しかった。
タイトな曲の狭間に、センチメンタルなほどの穏やかなメロディーが響く。
その情感を突き破り、またタイトな曲に戻る。
特に私は、デビュー・アルバムの2曲目、「Rock Steady」のリフの裏のリズム、楽器の少し跳ねた感じが大好きだった。
おそらく、裏のリズムが好きだったからこそ、プログレも好んだのだろうと、今になっては分かる。
だが当時は、凝った音もシンプルな音も、ただ大好きな音だった。
バッド・カンパニーは、元フリー、元モット・ザ・フープル、元キング・クリムゾンのメンバーが集まって作ったバンドだけに、アルバムリリース前からスーパーグループとして期待されていた。
そして期待通り、デビューアルバム「Bad Company」で、全米1位、全英3位を記録したのだ。
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