竹宮恵子 - ブライトの憂鬱

7月 18 2013

彼女の名作「私を月まで連れてって!」の続編にあたる。
当然のことながらこちらも宇宙を舞台にしたSFであり、「月まで」の登場人物のその後が描かれている。
ただし主人公は、八重とハリアンの双子の子供の一人、ブライトだ。

ブライトは頭脳明晰な少年だったが、読心という特殊能力を持つが故に、人が信じられずにいた。
だが、心の読めない者の出現で、ブライトは変わらざるをえなくなってくる。
「月まで」の主人公だったダンとニナは、ブライトの指導約として活躍しているが、後半はニナがなんと!(笑

この二つの作品に良く似た感触をどこかで味わったことがあるなと前々から感じていたが、しばらく考えて、「バック・ツー・ザ・フューチャー」だと思い当たった。

話が似ているわけではない。
登場人物も異なる。
けれど、空気が良く似ているのだ。

SFを前提に、軽妙でテンポの良い進行で、はらはらワクワクを繰り返し、最後にニンマリと笑って終わる、あの「親しげで、ちょっと人を食った感じ」がとても似ている。

SF好きなら読んで損はないはず。
ただし、「月まで」は先に読んでおいた方が、より楽しめる。

リリース: 
2000年

enlightened私も好き♪/嫌い」への投票は、ユーザー登録なしでもできるようになっています。
ただし、トップページのように、本文の一部しか表示されていない場所では投票できません。
タイトルもしくは「この続きを読む」をクリックして、全文を表示させてから投票してください。
投票は、実際に視聴したことのある作品に対してのみ行うようにしてください。
ユーザー登録なしでの投票は、通常、約24時間後に反映されます。