柘植文 - 野田ともうします。

7月 27 2013

私はこの漫画を「天才バカボン」の後継だと考えている。

と言ったら言い過ぎかな?
でも、ボケ味が結構似てる気がするんだよ。
野田の方が、もっと大人で地味なんだけどね。

主人公の野田は、東京平成大学文学部ロシア文学科の学生。
手影絵サークルに所属し、ファミリーレストランでアルバイトするのが日課である。

メガネで三つ編みの風貌はとことん地味であり、好奇心は旺盛で、知識は豊富だが、思い込みも強い。
周囲の感情を読めず、また同時に、周囲をあまり気にしない。
しかし、好奇心が動くものに対しては積極的に働きかけ、一度会話が成立すると饒舌となる。

こういう人物だから、周囲とやたらずれまくる。
悪い人物ではないから、周囲はそれなりに付き合ってくれるが、時として面倒な、いや、かなり迷惑な人物であろう。

そのずれのギャップの天才ぶりを、愛情込めて観察しつつ、突っ込みを入れる漫画である。

バカボンのパパの「動」に対して、野田はむしろ「静」だ。
バカボン世界はやたら走り回っていた印象があるが、野田ワールドは結構しゃべくりまわっている割に、むしろ淡々としている。

しかし、どちらも皆、どこか微笑ましく、幸せそうなのだ。

まぁ、要するに能天気なのだけれど。

リリース: 
2008年

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