ムーンライダーズ - 彼女について知っている二,三の事柄

7月 24 2013

夜に首絞められて
地下道の入り口に
お前を誘い出してから

ムーンライダーズは「はちみつぱい」を母体としながらも、当時の流行(はやり)をより明確に掴んだバンドだった。

当初から食えるバンドであることを優先し、アグネスチャンのバックバンドをやるなど、思い切った戦略でバンドを持続させた。
その思い切りの良さが、時代の先端にあるサウンドを生み出した。

私は「ヌーベル・バーグ」から「青空百景」までの、比較的初期のムーンライダーズが最も好きだ。
サウンドは切れのいいニューウェーブであり、しかし歌詞はどこかセピアカラーの映画のように懐かしい雰囲気が混じる。

特にこの「CAMERA EGAL STYLO / カメラ=万年筆」というアルバムは、『架空の映画サウンドトラック』というコンセプトもあって、よりイメージが豊かに感じる。
実際にある映画を元に、イメージを広げ、オリジナル曲を製作したもので、シンセサウンドやSEの使い方も新鮮だった。

今聴いても新しい発見のある曲が多いが、鈴木慶一は、当時は自分たちが何を作っているかも分かっていなかったと言う。
彼らにとって本当に脂の乗った時期だったのだ。

リリース: 
1980年

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